寒さ体験 アイスパビリオン(上川管内上川町) 氷点下20度、白銀を滑走
氷点下20度の世界へようこそ―。上川管内上川町にある氷の美術館「アイスパビリオン」。防寒着を借りて「アイスホール」の入り口を抜けると、天井には無数のつららが連なり、白銀の世界が広がる。厳しい暑さが続くこの時期にぴったりだ。
目玉は長さ30メートルの滑り台「アイススライダー」。中華鍋のような形のそりに乗り、連結して複数台で滑ることもできる。コースは幅80センチ、高低差5メートルで、カーブやトンネルもあり迫力満点だ。体験した旭川市立旭川小4年の末永理乃さん(9)は「ジェットコースターみたいにスピードが出て楽しい」と笑顔を見せた。
一年を通して寒さが体験できる世界初の施設として1991年6月にオープン。現在は北海道アイスパビリオン(上川町)が運営を担う。降雪の少ない道外の地域や東南アジアからの観光客に好評で、繁忙期の夏は多い日に500人が訪れる。今年は年間6万~7万人の来館を見込む。
館内では、1902年(明治35年)に旭川で記録した国内最低気温の氷点下41.0度の寒さを冷風で体感できるほか、厳冬期に発生する「ダイヤモンドダスト」も見られる。昨春には屋外の敷地に親子で楽しめる広場「あ~すあ~とガーデン」を新設し、竹馬やブランコなどの木製遊具でも遊べる。
帆苅正男館長は「寒さや氷といった資源を活用し、他では体験できないことをやりたかった。北海道の冬を一年中楽しめますよ」とPRする。(伊勢裕太)
MEMO
・所在地:上川管内上川町栄町40
・営業時間、営業時間:1月1日は休館。受付時間は9:00~17:00
(16:30以降の入館は事前の電話連絡が必要)
・料金:中学生以上1200円、小学生800円、幼児400円
・問い合わせ先:電話01658-2-2233
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