函館・梁川交通公園の工事開始 事務所建て替え、交通安全教室設置 2024年春に新装オープン

函館市梁川交通公園の新しい管理事務所の完成予想図

ゴーカートに乗りながら交通ルールを学べる函館市梁川交通公園(梁川町)の整備工事が今月、始まった。チケット販売所とゴーカートの車庫を兼ねた管理事務所を建て替え、新たに交通安全講習を受けられる教室を設ける。来春には、座学と屋外コースでの運転体験を一体的に学べる施設としてオープンする見通し。

同公園の開園は1969年。現在の管理事務所は82年に設置されたプレハブ小屋で老朽化が進んでいた。市は本年度の当初予算案に施設整備事業費として1億7080万円を計上している。

函館市梁川交通公園の現在の管理事務所(奥の建物)=2020年10月31日

函館市梁川交通公園の現在の管理事務所(奥の建物)=2020年10月31日

新たな管理事務所は平屋で、現在の10倍にあたる225平方メートル。このうち交通安全教室は約40平方メートルで、小学校や保育園、町会などの単位で座学の交通安全教室の実施を想定する。屋外にあったトイレや休憩所を一体化するほか、休憩室や交通安全に関する展示ホール、ゴーカートの保管庫も設ける。またゴーカートコースと駐車場の舗装も行い、開園当初から設置している遊具二つを更新する。

工期は来年3月までだが今期の開園期間(10月末まで)は営業を継続する。動力式ゴーカートコースは引き続き利用が可能だが、足踏み式ゴーカートと自転車の二つのコースは工事車両の出入りがあるため休止する。

2024年度も例年と同様、4月1日の開園を予定する。市交通安全課は「リニューアルを機に、さらに多くの人に足を運んでもらい、交通安全に役立てててほしい」と話している。(野口今日子)

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