「親子で読書楽しむカフェに」 東川に移住・立石さん営業 キッズスペース、持ち込み本交換も

ブックカフェ「ページウッド」を営む立石菜摘さん

【東川】札幌から家族で東川町に移住した立石菜摘さん(46)が古本を読んだり購入できたりするブックカフェ「ページウッド」(1号北44)を営んでいる。児童文学を中心に約3千冊が並ぶ。読書会などのイベントも開かれ、本好きの人たちの集いの場になっている。今季オープンは今月17日。立石さんは子育て経験から「親子が楽しめるブックカフェにしたい」と話す。

立石さんは2019年4月、旭川の実家に近く、子育て支援策が魅力的だった東川町に移住した。喫茶店として使われていた住宅を購入した際、「町内に本を売っている店がない」と聞いて本好き魂に火が付き、ブックカフェを開こうと思ったという。20年6月、自宅で開店した。

本は、自身が所有しているものや図書館から譲り受けたものに加え、札幌で古本などを買い集めた。遊びながら本を楽しめるキッズスペースや、自分の本を持ち込むと交換できる「めぐるほんだな」もある。カフェでくつろぎ、気に入った本を買うこともできる。

冬季の利用は予約制。読書会や朗読会などの会場になることもある。3月中旬、地元の母親らが集い、絵本の読書会が行われた。主催した東神楽町の主婦柴ゆりさん(37)は「子どもに読み聞かせたい本がそろっている。読書会では、本を通して心の共有ができた」と話す。

立石さんは「子育てで一番つらかった時、本の読み聞かせが息抜きになった。子育てで大変なお父さん、お母さんに来てほしい」とPRしている。

営業は4~11月の午後1~5時(日曜定休)。問い合わせは同店、電話0166・56・0587へ。(長道香)

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