当別で週1回の子育てサロン 年内に太美に拠点設置「多世代交流の場を」

「わくもふのいえ」が初めて開いた子育てサロンで来場者と子育ての悩みについて話す大庭果南子さん(中央)

【当別】保育士や社会福祉士の資格を持つ町内の大庭果南子さん(32)が1月に任意団体「わくもふのいえ」を設立し、西当別コミュニティセンターを会場に不定期の子育てサロンを始めた。自身も子育て中で「町内に未就学児と保護者が気軽に遊びに行ける場所が少ない」と感じたため。当面は週1回ペースだが、年内に太美地区に拠点を設けて開催を増やし、多世代が交流できる地域食堂へと活動を広げていく考えだ。

大庭さんやスタッフとお絵かきや追いかけっこを楽しむ子どもたちと、コーヒーを飲みながら子育ての悩みを語り合う親たち。同団体が初めて開いた3月26日の子育てサロンには約35人が訪れ、バランスボールを使ったエクササイズの無料体験も行われた。長女(7)と長男(4)を連れて来た町太美の石川浅美さん(34)は「見える範囲で子どもが遊んでいるから安心してくつろげる」と話した。

大庭さんが子育てサロンを始めたのは、2年前に長女(5)が認定こども園の規律になじめず登園できなくなったことがきっかけだ。自宅に近い町の子育て支援センターは園内にあって行く気になれず、日中の居場所に困ったという。ないなら自分で作ろう―。団体名には「わくわく」できて毛布のように「もふもふ」と安心感のある居場所に、との思いを込めた。

サロン開催と並行して、NPO法人化も目指している。また、借り主が退去予定という太美地区の飲食店仕様の建物を拠点とし、住民が食事を楽しみながら交流する地域食堂の運営も計画している。「コロナや町民の高齢化で次々と飲食店が閉まる中、子育て世代以外も愚痴を吐き出せる場を提供したい」と大庭さん。多世代の交流を通じ、いざという時に助け合えるコミュニティー形成を描く。

詳細や問い合わせは「わくもふのいえ」のホームページへ。(和賀豊)

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