女性管理職の少なさ際立つ北海道 家事育児への意識、広域転勤や激務が壁に

共働きで3歳の娘を育てる道職員の青山さん。身近に子連れで転勤する女性がおらず不安を抱える(中村祐子撮影)

北海道の女性管理職は1割未満、小中高校の女性校長も1割前後―。上智大の三浦まり教授らがまとめた「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」で、行政と教育の両分野が2年連続最下位の道内は、特に女性管理職の少なさが際立つ。いまだに家事や子育てを担うのは女性という考えが根強い上、広大な道内での転勤や深刻な長時間労働が昇任の壁となっているためだ。専門家は新たなキャリアアップの仕組み作りなど、管理職を目指しやすい環境整備の必要性を指摘する。8日は国際女性デー。

「身近に子連れで転勤している女性がいなくて経験を聞けず不安」。3歳の娘を育てる道自動車税納税課の青山菜緒さん(30)はこう漏らす。現在は道職員の夫(30)と分担して家事や子育てをし「平日は嵐のように過ぎていく」。北海道のさまざまな地方で働きたいと道職員を志望した。将来、転勤を重ねて仕事を続けたいといい「夫婦で共に異動できれば」と…

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