命の大切さ、絵本で伝える　岩内高出身の元保育士あおきさん出版　誕生や子育て…深い愛情描く

絵本を手掛けた（右から）あおきかなえさん、戸沼りささん（あおきさん提供）

【岩内】岩内高校出身で、札幌を拠点に保護者や保育士向けの性教育に関するセミナーなどを開いている元保育士のあおきかなえさん＝本名・青木奏絵＝（42）が、初の絵本「いきている ただそれだけで」（中西出版）を自費出版した。新たな命の誕生や子育てを描き、愛の素晴らしさを伝える内容だ。

インターネットなどで性に関する誤った情報が氾濫する中、命の誕生の素晴らしさを正しく伝えようと、3年ほど前から構想を温めてきた。絵は、あおきさんのセミナーで知り合った北広島市在住の戸沼りささんが手掛けた。

温かみのある絵とともに、「あなたがここにいることってキセキなんだから」など、子への深い愛情や思いが伝わる言葉がつづられている。子育てで戸惑い、悪戦苦闘する場面もあり、子と一緒に親も成長する姿が描かれている。あおきさんは「命の大切さ、生まれてきたことの素晴らしさが伝われば。親子だけでなく、人生に悩む人にも手に取ってほしい」と話す。

1650円。岩内町の小林書店のほか、紀伊国屋書店の小樽店（稲穂2）、札幌本店、厚別店で取り扱っている。通信販売のアドレスは https://inochinoehon.base.shop/（川浪伸介）