八雲小、1、2年生に25人学級導入へ

【八雲】町教育委員会は12月12日の八雲町議会文教厚生常任委員会で、現状35人の八雲小1、2年生を原則25人学級とする方針を明らかにした。2023年度から2年かけて移行する。児童へのきめ細かな教育や教職員の負担軽減などが狙い。追加配置する教職員は、町が正職員として採用する。北海道教育委員会は「25人学級導入は道内ではまだ少ないのではないか」としている。

八雲町教育委員会によると、23年度に1年生を、24年度には1、2年生を25人学級とする。義務教育の入り口に当たる低学年の1学級当たりの人数を抑えることで、よりきめ細かな教育を実践し、基本的生活習慣の習得や学力向上のほか、将来的にいじめや不登校を減らすことが期待できるという。

八雲町が採用する教職員は同校1、2年生を専門に指導し、将来的にも転勤はしない。給与などは、町の一般職員に準じる。八雲町教育委員会によると、独自に配置する教職員の正職員採用は「道内自治体で初めてではないか」という。土井寿彦教育長は「児童一人一人の心に寄り添い、子どもの意欲を引き出し、育てる環境をつくりたい」としている。

国は小学校の35人学級化を25年度までに、道も24年度までに順次実現させる方針。北海道教育委員会によると、34人以下の「少人数学級」を独自に導入する自治体は現在、10市町23校。(水島久美)

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