遠別のおもちゃ図書館、来館者数が予想の倍 開館1年余で340人利用

家族連れに人気の「おもちゃ図書館ちゃちゃ」=今年6月

【遠別】町民グループ「アート&クリエイト」(小林由美子代表)運営の子どもがおもちゃで無料で遊べる「おもちゃ図書館ちゃちゃ」が人気を集めている。留萌管内唯一のおもちゃ図書館として昨年10月2日に開館して1年余。館長の小林代表は来館者が予想の倍近くといい、「子どもたちがおもちゃを通じ、お互いを助け合う交流の場になっている」と話している。

同館は地域住民の交流施設「町ふれあいステーション」(本町6、広さ約240平方メートル)を会場に月2回程度、毎回土曜の午前10時~正午に開催。新型コロナウイルス感染拡大による中止もあったが、これまで21回開き、町内の親子連れを中心に延べ340人が来館した。「いろんなおもちゃがあって、何回来ても飽きない」などと保護者から好評で、多い日は35人が訪れたという。小林代表は「子どもから大人まで幅広く、あらたな交流が生まれている」と振り返る。

同館開設は、「アート&クリエイト」が昨年9月、子育ての相談に応じたりする文科省の「家庭教育支援チーム」の認定を受けて思い立ったのがきっかけ。「家庭でもない学校でもない『第3の居場所』にしたい」との思いで、約10カ月かけて開設にこぎつけた。10~50代の高校生や主婦、会社員など9人のボランティアが交代で、毎回3、4人で運営している。

同館には、乳児から大人も楽しめるテーブルゲームや積み木などのほか、トランポリンやブランコといった体を使うおもちゃが計約100点並ぶ。このうち80点ほどは、1人3点まで最長1カ月程度、無料で借りることができる。おもちゃは、町民とボランティア、同館が加盟する認定NPO法人「おもちゃの図書館全国連絡会」から寄贈された。

小林代表は「今後は近隣自治体への『出張おもちゃ図書館』をやってみたい。それを機におもちゃ図書館が町外でも増えれば」と夢を語る。

図書館は町内外、年齢を問わず誰でも利用できる。コロナ禍で12月の開催は中止となり、次回は来年1月を予定する。

問い合わせは小林代表、電話080・5592・8557へ。(田中雅章)

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