医療費無償化、高校生まで 富良野市、対象拡大 12月開始、所得制限なし

市が発行する受給者証のサンプル

【富良野】市は、12月診療分から子供医療費の助成対象を拡大し、所得制限を設けず、高校生までの通院費と入院費を無償化する。新たに対象となる児童生徒が助成を受けるには、市の発行する受給者証が必要で、対象者がいる世帯からの申請書の提出が14日から始まる。

無償化の対象はこれまで、通院費が未就学児まで、入院費は中学生までだった。12月からは、小学生から高校生までの通院費や高校生の入院費も対象となる。

市によると、今回の対象拡充で、新たに無償化の対象となるのは、富良野市内に住民票がある小学1年生から高校3年生までの計約1600人。受給者証を医療機関に提示することで助成を受けられる。市は10月下旬に該当者がいる世帯に受給者証の申請書を送付した。

対象拡大に伴う事業費540万円を含む補正予算案は、9月の定例市議会で可決されている。来年度以降の拡充に伴う費用は年間約3300万円を見込んでいる。すでに助成対象の受給者証がある人は、今回の申請をする必要はない。

富良野地方の他の4町村の医療費助成は、南富良野町が22歳(大学および専門学校生)まで、占冠村は高校生まで。上富良野、中富良野の両町は中学生までとなっている。

申請は14~17日の午後1~7時。市複合庁舎会議室で受け付ける。申請書と印鑑、子どもの保険証の写し、来庁者の本人確認書類(運転免許証など)が必要。市市民課医療年金係は「仕事などの理由で期間内に手続きができない場合は連絡を」と呼びかけている。問い合わせは同係、電話0167・39・2310へ。(相武大輝)

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