本別町総合ケアセンターがフクハラに無料相談窓口開設 介護、子育ての悩みに対応 今後イベントも

1日からフクハラ本別店内に開設される「まちなか何でも相談所&居場所」

【本別】町総合ケアセンター(西美里別6)は11月1日、介護や子育てなどの悩みや疑問に応える無料相談窓口「まちなか何でも相談所&居場所」を国道242号沿いのフクハラ本別店(南1)に開設する。十勝管内の食品スーパーに常設される相談窓口は珍しい。認知症増加や空き家問題など地域で深刻化する課題に対応する。今後、高齢者対象のスマートフォン教室や児童向けイベントも企画し、幅広い世代が立ち寄れる地域交流拠点を目指す。

同センターは郊外にある医療・保健・福祉の窓口だが、コロナ禍で住民の足が遠ざかり、相談件数は減少傾向にある。町中心部で気軽に相談できる窓口を設けて住民の多様なニーズや潜在的な課題を掘り起こそうと、フクハラの空きスペース約40平方メートルを活用し、買い物客の利用を見込む。

相談窓口は平日に開設し、時間は不定。社会福祉士や保健師、ケアマネジャーら専門職員1、2人が常駐する。福祉や医療などの相談会をメインとし、親子遊びを楽しんでもらう「お出かけ子育て支援センター」、遊具などを用意した「お出かけ児童館」などのイベントを定期開催する。

町内で増加傾向にある空き家の処分や利活用について解説する相談会、独り暮らしや会話する時間が減っている人らに声を出して話してもらう「世間話の時間」などユニークな企画もある。

同センターで高齢者福祉などを担当する門田浩史さんは「人との対話やスマホの操作は認知症予防に役立つ。買い物にしか出かけない高齢者の健康増進につながれば」と語る。利用者の声を聞きながら多様なイベントを企画していく。

初日は福祉の相談会(午前10時半~正午)を開く。イベントがない時間帯は休憩スポットとして活用できる。問い合わせは同センター、電話0156・22・8520へ。(岡田圭史)

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