「ちょっと」子ども預かります　新十津川町が年内試験　買い物や美容室など想定

5歳以下の子どもを預けられる託児サービス「ちょっとステイ」をPRするポスター

【新十津川】町は本年度、未就学の子どもを持つ親が美容室や買い物など、数時間程度の用事を足す際に利用できる託児サービス事業「ちょっとステイ」を試験的に始めた。子育て世代から要望があり、町内のボランティア団体の協力を得て9～12月の3カ月間実施。利用者のアンケートを基に来年以降、本格実施するか検討する。

町は7月、未就学児がいる子育て世代を対象とした「まちづくり懇談会」を開催。参加者から「ちょっとした用事の時に子どもを預けられる制度があれば」と意見が上がった。

町内では既に、子育て支援のボランティア団体「だっこの会」が学校の授業参観日などの行事に合わせ、乳幼児などを預かる有償の託児サービスを実施。町は行事限定ではなく日常的に利用できるよう同会に協力を依頼し、「ちょっとステイ」の試行が実現した。

事業は9月15日にスタート。アレルギーや誤飲などのリスクを避けるため食事や授乳のサービスは行わないが、持参した飲み物に限り提供する。すでに利用した1歳の子どもを持つ女性は「預けているのでゆったり買い物ができたし、リフレッシュにもなった」と話す。町保健福祉課は「子育ては心身共に疲れる時もある。遠慮なく利用してほしい」と呼びかけている。

利用は12月23日までの平日午前9時半～午後2時の間で最大3時間、1日1世帯限定。保育園や幼稚園に通っていない生後6カ月～5歳までが対象で、料金は1時間500円。希望者は5日前までに、町子育て支援センター内のだっこの会事務局に申し込む。問い合わせは同事務局、電話0125・72・2088へ。（榎本雅也）