木古内の道の駅に水族館 1日開館、地元の魚紹介

みそぎの郷きこないにオープンするミニ水族館と、担当者の西山さん

みそぎの郷きこないにオープンするミニ水族館と、担当者の西山さん

【木古内】観光客や町内の子どもたちに地元の魚への理解を深めてもらおうと、道の駅「みそぎの郷きこない」は10月1日、木古内の沿岸や河川に生息する生き物を紹介する「ミニ水族館」をオープンした。

館内に15~140リットルの水槽を5台設置し、うち4台が淡水魚用、1台が海水魚用。フグやクロダイ、ニジマスなど11種約50匹を常設展示する。従業員が町内の海辺や川で釣るなどした。季節に応じて新たな魚を加えたり、入れ替えたりする予定だ。

新型コロナウイルス禍を受け、館内の道南スギのおもちゃで遊べるコーナーが使えなくなったことが開設のきっかけ。北見市留辺蘂町の「北の大地の水族館」を訪れたことがあるスタッフの西山優美さん(38)が昨年9月、「子どもたちが楽しめる場を」と提案した。

西山さんはおたる水族館(小樽)に魚種に応じた水温管理や掃除の方法、餌のやり方を問い合わせるなど準備を重ねてきた。木古内の海でも海水温上昇による魚種の変化や、漂着するごみの増加があるといい「温暖化やごみ問題が与える海や川への影響を、考える機会になれば」と話している。(大庭イサク)

(2022年9月30日 北海道新聞朝刊掲載記事)

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