「とままえ温泉ふわっと」10月1日営業再開 キャビン型客室、授乳室を新設

正面玄関で物販棟(手前左)の増築が続く「とままえ温泉ふわっと」

【苫前】4月から大規模改修工事で休館していた町の温泉宿泊施設「とままえ温泉ふわっと(新日本海地域交流センター)」が10月1日、半年ぶりに営業を再開する。客室の一部をキャビン型(一部屋を個室で仕切った客室)に改装し個人客向けの宿泊機能を充実したほか、Wi-Fi環境の整備、家族客に備えて授乳室の新設なども行った。

来春には物販棟も

ふわっとは2000年5月に開館。総工費22億円をかけ、2階建て延べ5300平方メートルの施設内に温泉や宿泊、多目的ホールなどを備えた。現在は指定管理者の大新東(東京)が運営している。開館から20年以上が経過し老朽化が進んだため、町は4月から11億3300万円をかけ改修工事を行っていた。

改修では17の客室のうちロフト付き和室4室を、キャビン型に改装した。一部屋にベッドやテレビなどを備えた個室3室を設置し、トイレを共用とした仕様だ。この改装で客室数は変わらないものの、宿泊室数はキャビン型が計12室となったため25に増加した。

Wi-Fiはアクセスポイントを増やしたことで、客室内でもつながるように館内全体での電波状況を改善した。また従来は公衆電話ボックスだったスペースを改装し、2畳大の授乳室を新設した。授乳室には給湯設備を設け、乳幼児連れの家族に対応した。

温泉の大浴場には洗い場に仕切り壁を設置し、プライバシーに配慮。改修を機に全館禁煙とし、喫煙者向けの分煙室を新設した。長期滞在者向けには、無料で使える全自動洗濯機と乾燥機各2台を備えたランドリー室を設けた。

改装の目玉となるキャビン型客室は素泊まり3千円(7、8月は別料金)と格安の料金設定で、秋の行楽シーズンに人気を呼びそうだ。同温泉によると、既に宿泊予約も入っているという。

改修と並行し施設正面玄関横に増築中の物販棟は、来春オープンの予定。物販棟には24時間対応トイレと身障者用屋根付き駐車場も整備し、道の駅機能の充実を図る。町商工労働観光課では「町内観光の拠点として、多くの人に利用してもらえれば」と期待する。問い合わせは同温泉、電話0164・64・2810へ。

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