スキー用具レンタル代、児童生徒向け全額補助 歌志内市議会で関連予算案可決

【歌志内】市は今冬、義務教育学校「市立歌志内学園」の児童生徒全員を対象に、シーズンを通してスキー用具のレンタル代を全額補助する。子育て世代の支援や市内スキー場の利用促進を図る。13日開会の定例市議会に関連経費162万円を含む本年度一般会計補正予算案を提案し、原案通り可決された。

スキー用具のレンタルは市教育委員会が窓口となる。業者からスキー板、ストック、靴の3点セットを借り、希望する児童生徒に無料で貸し出す。成長に合わせ、サイズの借り換えもできる。道教委義務教育課は「歌志内と同様の条件で小中学生のレンタルスキー代を全額補助している例は、道内自治体では把握していない」と話す。

同市は全国の市で人口が最少で、市立歌志内学園には市内の児童生徒が通っている。市内では民間業者がかもい岳スキー場を経営している。

柴田一孔市長は「成長期の子を育てる親からスキー用具の買い替え負担が重いと要望があった。子供が冬場に筋力アップでき、スキー場の経営支援にもつながればと決断した」と話す。

補正後の一般会計の総額は47億4800万円。定例市議会はこのほか、教育委員に土肥隆則氏(61)、監査委員に加津武氏(67)の再任にそれぞれ同意。昨年度各会計決算の認定を決算審査特別委を設置して付託した。会期は15日までの3日間。(森田彰)

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