木古内の道南トロッコ鉄道 廃線走り風景楽しむ
JR江差線の廃線跡を巡る木古内町の「道南トロッコ鉄道」は、鉄道ファンから家族連れまで、老若男女を問わず気軽に楽しめる体験型レジャーです。
発着場の鶴岡公園駅から江差方面にあるキーコの郷駅まで約1キロの区間を往復します。乗車時間は往復で約18分。行きは5人乗りの白いトロッコ計3台をエンジン付きの赤いトロッコが後ろから押してくれます。
帰りは各車両が切り離され、白いトロッコは乗客が足でペダルをこいで進めます。下り坂が続き、町内の山並みや田園風景を眺めて走る開放感は最高です。
同鉄道は鉄道沿線のまちおこしに取り組む北海道夢れいる俱楽部(函館)が江差線の線路を有効活用しようと、北海道新幹線と同じ2016年3月に開業。利用の減る秋には、逆方向の木古内駅方面の特別区間を開放するなど、工夫を重ねています。雨や日差し対策として、車両に取り外しできる屋根の導入も目指しています。
同俱楽部の運営責任者、小橋達也さん(59)は「振動や音といった本物の線路を走る感覚や、のどかな景色を楽しんで」と話します。
大人や、ペダルをこぐ人(10歳から)は700円、こがない小学生以下は400円。運行日はホームページhttp://senro.donan.netで確認できます。問い合わせは同鉄道、電話070・2422・1006へ。(大庭イサク)
(2022年8月15日 北海道新聞夕刊掲載記事)
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