【こどもの本棚】オリビア・ホープ『ひろいせかいはきみのもの』

今回のテーマは「君にエール」
推薦者 俵口亜希子さん(帯広市図書館)

象や鳥に乗り大冒険へ

4月の進学や進級を控え、期待や不安もある中、そっと背中を押して勇気づけてくれるような絵本を、俵口さんに教えてもらいました。

「ひろいせかいはきみのもの」(オリビア・ホープ文、ダニエル・イグヌス絵、やまもとみき訳/化学同人)=写真=は、子どもの主人公が象の鼻に乗って行進したり、鳥の背に乗って空を飛んだりして、色鮮やかな空や海、森などに飛び出していきます。「ファンタジーですが、頑張っている私たちを励ましてくれる内容です。不安を感じている子どもにお薦めしたいです」と俵口さん。

怖がらずに一歩前に歩き出せば、美しい場所に行けそうな気がしてきます。「そのままのきみ」のまま、広い世界に飛び出す勇気をくれる本です。4歳から。(小久保友香)

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「はじまりの日」
(ボブ・ディラン作、ポール・ロジャース絵、アーサー・ビナード訳/岩崎書店) 

(2024年3月12日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)

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