【こどもの本棚】まはら三桃『かがやき子ども病院トレジャーハンター』
今回のテーマは「冒険物語」
推薦者 塚本陽子さん(帯広市図書館)
話の続き求め宝探し
図書館では冒険物語が子どもたちに人気だといいます。「かがやき子ども病院トレジャーハンター」(まはら三桃著、しまざきジョゼ絵/講談社)=写真=は、さまざまな病気が原因で、病院に長期間入院している子どもたちの冒険の物語です。入院生活がつらくても生き生きとしている子どもたちに「みんな魅力があり、共感できる」と塚本さん。
入院中の一健や早弓は、同じく入院している良志の創作物語を聞くのが楽しみです。月の国で悪い行いをした“氷の王女”が、地球に追放されて修行をする話の続きを知りたいけれど、物語が書かれたノートはどこかに消えてしまったという。一健らは院内で「宝探し」の大作戦を決行します。
ラストシーンに驚き、みんなで考えた物語の続きに考えさせられる。小学校中学年から。
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小前亮作、おとないちあき絵/静山社
(2024年1月23日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
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