【こどもの本棚】マルク・ヤンセン『しま』
今回のテーマは「文字のない絵本」
推薦者 塚本陽子さん(帯広市図書館)
美しい世界 甲羅の上から
文字がなく、絵だけで表現されている絵本を塚本さんに教えてもらいました。「子どもの想像力を刺激し、好奇心を駆り立てられます」と塚本さん。
「しま」(マルク・ヤンセン作/福音館書店)=写真=は、オランダの人気作家による大きな絵本です。大荒れの海で船が大破して、男と女の子、犬がたどり着いた「島」はカメの甲羅の上でした。
カメは「島」の住民に気づかれないように危険を回避し、星空や鳥の往来など美しい世界を見せてくれます。赤、緑、青―。言葉がないことを忘れるほどの美しい色彩が感動的です。「はっきりとした色使いながら深みがあり、心地よい絵です」と塚本さん。
やがて大きな船がやってきて―。ラストシーンが温かい。3歳から。
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「せん」
スージー・リー作/岩波書店
「かわ」
加古里子作/福音館書店
「ふたごのうさぎ」
ダフネ・ロウター著/NHK出版
(2024年1月16日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
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