PTA改革、道内で進む 役員削減、活動スリム化

札幌市立北陽小前で登校中の児童を見守る同小PTA会長の鈴木和さん(右)と前会長の芦田英之さん。「やりたい人ができる範囲で」を理念にPTA改革に取り組む(舘山国敏撮影)

札幌市立北陽小前で登校中の児童を見守る同小PTA会長の鈴木和さん(右)と前会長の芦田英之さん。「やりたい人ができる範囲で」を理念にPTA改革に取り組む(舘山国敏撮影)

道内各地のPTAが保護者の負担を減らそうと、役員の削減や活動のスリム化などの組織改革を進めている。役員がなかなか決まらなかったり、委員会の活動を無理やり押しつけられたりと、PTA活動が保護者間の摩擦を招きがちだったことを踏まえ、希望者だけが活動に携わる「手挙げ方式」へ移行する動きも目立つ。半ば強制的な活動だった旧来型のPTAは「やりたい人」が担う新たな形に変わりつつある。

釧路市内で3児を育てる女性(37)は6年前の嫌な体験が忘れられない。

長女の小学校入学後に開かれたPTA役員を決める学級懇談会で、登校時の見守り係を割り当てられた。預け先のない3歳の次女と2歳の長男を連れて交差点に立つのは危険と考え、辞退を申し入れたが、PTA役員は「全員が何かしら担当しているのに不公平だ」ととりつく島もなかった。

女性は「子どもを犠牲にしてまでするべきことなのか」と疑問に感じ、PTAから脱会。長女は中学生に、次女と長男も小学生になったが、今もPTAとは距離を置いている。

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