【こどもの本棚】正高もとこ『きゅうきゅうしゃのぴーとくん』
今回のテーマは「乗り物が主人公」
推薦者 部田麻紗乃さん(浦幌町立図書館)
働く車 たくさん登場
乗り物の絵本は子どもに人気がある分野のひとつです。擬人化して描く本も多く、部田さんは救急車が主役の「きゅうきゅうしゃのぴーとくん」(正高もとこ作、鎌田歩絵/岩崎書店)=写真=を紹介してくれました。
救急車のぴーとくんは、けがや病気の人のもとへ駆けつけ、病院に運ぶのが仕事です。でも、ちょっとしたことでタクシーのように使われることもあって忙しく、へとへと。嫌になって逃げ出しました。「ぼくだって おやすみが ほしい」と、海へ向かいます。
消防車や郵便車、ゴミ収集車など、働く車がたくさん登場します。「『働くって何だろう』など、大人の視点で読んでも深く考えさせられます」と部田さん。4歳ごろから。
こちらもおすすめ
「ヘリコプターのぷるたくん」
鎌田歩作/小学館
「ちいさなきかんしゃレッドごう」
ダイアナ・ロス作、レスリー・ウッド絵、みはらいずみ訳/あすなろ書房
「ちっちゃなトラックレッドくんとイエローくん」
みやにしたつや作絵/ひさかたチャイルド
(2023年12月19日 北海道新聞帯広・十勝版掲載)
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