【狸小路の新スポットを先行公開】ビルなか水族館に屋上テラス…「モユクサッポロ」は親子で1日楽しめる! 7月20日グランドオープン

札幌市中央区大通地区の新たなランドマーク「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」が7月20日(木)、開業します。地上28階建てのうち地下2階~地上7階は都市型水族館と商業ゾーンとなり、親子で1日楽しめる施設になりそうです。繁華街の狸小路商店街と目抜き通りの札幌駅前通りに面した話題のスポットをmamatalk目線でご紹介します。

モユクの顔! 都市型水族館「AOAO SAPPORO」
世界初のペンギン展示システムに注目

飼育員からエサをもらうアオアオのペンギンたち

飼育員からエサをもらうアオアオのペンギンたち

モユクの目玉は何といっても4~6階に入居する都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」です。 道内で初めて展示される世界最小のペンギン「フェアリーペンギン」がよちよち歩く姿などを観覧できます。

黄色い飾り羽が特徴的なキタイワトビペンギン

黄色い飾り羽が特徴的なキタイワトビペンギン

キタイワトビペンギンは岩場から岩場へ跳びはねるようにホップして移動する習性があります。この特性を引き出すために陸場をつくるブロックの形や高さを変える世界初のシステムを導入しました。生き生きと楽し気にホップする姿を観察できます。

ペンギンが泳ぐ姿を間近で観察できるアオアオの水槽

ペンギンが泳ぐ姿を間近で観察できるアオアオの水槽

ペンギンの泳ぎを間近で観察できる水槽もあります。陸上では割とゆったり動くペンギンですが、水中ではまるで魚のように素早く泳ぎ回ります。子どもの知的好奇心を刺激してくれるでしょう。

サッポロカイギュウの骨格標本や海の中にいるようなデジタルアートも

サッポロカイギュウの骨格標本(写真提供:株式会社青々)

サッポロカイギュウの骨格標本(写真提供:株式会社青々)

全長7メートルのサッポロカイギュウの骨格標本も子どもが喜びそう。サッポロカイギュウは820万年前、当時は海だった札幌で生息していた哺乳類です。2002年に札幌市南区に住む女の子が自然観察に訪れていた豊平川で化石を発見しました。海藻を食べていたと考えられており、牧草を食べる牛になぞらえ「海牛」と呼ばれています。

幻想的なクラゲの展示

幻想的なクラゲの展示

ゆらゆら揺れるクラゲも見どころです。アオアオは時間帯によって照明や音楽が落ち着いた雰囲気に変わり、アロマによる香りの演出も。ビールやカクテルなどのお酒も販売され、非日常感を楽しめそうですね。

大画面デジタルアートに映し出されたシャチ

大画面デジタルアートに映し出されたシャチ

ビルに収まらない大型の生きものは大画面のデジタルアート「ブルールーム」で楽しむことができます。テーマは「知床の海」。幅20mの大型スクリーンと床一面にシャチやマッコウクジラが映し出され、まるで海の中にいるような不思議な感覚を味わえます。

人工海水製造装置に塩を補充するアオアオの職員

人工海水製造装置に塩を補充するアオアオの職員

海辺の生きものに欠かせない海水はどうやって手に入れるのでしょうか。アオアオには魚類用とペンギン用の計2基の人工海水製造装置があり、公開しています。生きものに与えるエサの調理なども見学でき、動物とかかわる仕事に憧れを持つお子さんを連れていってあげたいですね。

おむつ交換台や授乳室、キッズスペースも完備

アオアオ内ベビールームのおむつ交換台(写真提供:株式会社青々)

アオアオ内ベビールームのおむつ交換台(写真提供:株式会社青々)

アオアオ内ベビールームの授乳室

アオアオ内ベビールームの授乳室

ベビールームにはおむつ交換台3台や仕切りのついた授乳室2部屋、ミルクを作る浄水給湯器とシンクを完備。

アオアオのキッズスペース

アオアオのキッズスペース

ペンギンなどの絵本を置いたキッズスペースもあり、小さな子ども連れでも安心して利用できる設備が整えられています。

クロワッサン片手に水族館
食とミュージアムショップが充実

シロクマベーカリーがアオアオ館内で提供する「国産すじ青のり&ホッケフライサンド」

シロクマベーカリーがアオアオ館内で提供する「国産すじ青のり&ホッケフライサンド」

北海道産小麦にこだわったパンが人気の「シロクマベーカリー」がアオアオ館内6階に、パンとお酒が楽しめるパンバル「シロクマベーカリー&」を出店します。店舗限定のチョコミントのクロワッサン(490円)や国産すじ青のり&ホッケフライサンド(680円)、「シロクマブレンドコーヒー」(510円)などを販売。地元の素材を利用したバルメニューも展開します。館内は全フロアで飲食でき、パンを片手に水槽を眺める、ゆったりとしたひと時を過ごせます。

ペンギンを中心にところ狭しと置かれたアオアオのオリジナルぬいぐるみ

ペンギンを中心にところ狭しと置かれたアオアオのオリジナルぬいぐるみ

ミュージアムショップは4階エントランスに併設され、入館料なしで入れます。定番のぬいぐるみはペンギンを中心に各種展開し、モフモフが密集している姿を見るだけで楽しい。アオアオのロゴが入った手ぬぐいやリユースボトルも販売しています。館内で過ごした楽しい思い出を家に持ち帰ってはいかがでしょうか。

AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)

フロア:モユクサッポロ4~6階
営業時間:10:00~22:00(季節により変動あり)
休館日:なし(施設メンテナンス等により臨時休館する場合あり)
料金:高校生以上2000円~、小中学生1000円~、3歳以上200円~、3歳未満無料(入館料金は時期により異なり、変わることがあります)
授乳スペース:あり
おむつ交換台:あり

屋上テラス「スカイガーデン」は入場無料で持ち込み自由

テラス「スカイガーデン」から見た札幌市中心部の眺望

テラス「スカイガーデン」から見た札幌市中心部の眺望

モユク7階の「スカイガーデン」は札幌駅前通り側に広がるテラスです。芝生やベンチが設置され、夜はライトアップも。にぎやかな街並みや2023年秋に開業する複合商業施設「ココノススキノ」、さっぽろテレビ塔を眺められます。

芝生やベンチが置かれた憩いの空間「スカイガーデン」

芝生やベンチが置かれた憩いの空間「スカイガーデン」

公園のような空間で、誰でも無料で自由に使えます。飲酒は禁止されていますが、お弁当やテイクアウトした飲食物の持ち込みは可能。地下2階と1階からエレベーターで直行でき、ベビーカーでのお出かけでも安心して利用できます。

スカイガーデン

フロア:7階
営業時間:9:00~23:00
休館日:なし
料金:無料

100均の代名詞「ダイソー」がおしゃれ雑貨店に
スタンダードプロダクツ

ダイソー発の札幌初上陸ブランド「スタンダードプロダクツ」

ダイソー発の札幌初上陸ブランド「スタンダードプロダクツ」

地下1階~3階はショッピングゾーンで、アパレル雑貨や化粧品、カフェ、クリニックなどが並んでいます。編集部が注目したのは2階に出店した札幌初展開の雑貨店「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」です。

100円ショップ最大手の「ダイソー」が「ちょっといいのが、ずっといい」をコンセプトに2021年3月に立ち上げたブランドで、道内への出店はイオンモール旭川店に続き2店舗目となります。300円の価格帯を中心に、全ての商品を110円~1100円で販売しています。

木製玩具の写真が掲げられた開店準備中の店内

木製玩具の写真が掲げられた開店準備中の店内

店員さんが子育てファミリーにおすすめしてくれたのは木製玩具。木の風合いが感じられる丸みのついたデザインで、列車シリーズや知育シリーズ、おままごとなど豊富な商品が展開されています。

洋食器で名高い新潟県燕市産のフォークやスプーン、肌にやさしいオーガニックコットン製のタオルなど約5千品目が並ぶ店内はこだわりのある商品ばかり。それでもお手頃な価格で手に入れられるのが、うれしいですね。

スタンダードプロダクツ

フロア:2階
営業時間:10:00~21:00
売場面積:約401平方メートル
オープン:2023年7月20日

札幌ロフトがエスタから移転 アリオ店並みの規模に

モユクサッポロ移転後の札幌ロフトの完成予想図

モユクサッポロ移転後の札幌ロフトの完成予想図

札幌駅直結の商業施設「札幌エスタ」が2023年8月31日に閉館するのに伴い、札幌ロフトがモユクサッポロ3階へ9月29日に移転し、「モユク札幌ロフト」として入居します。店舗面積は現在の約3千平方メートルから、約730平方メートルに縮小。札幌市東区のアリオ札幌ロフトとほぼ同じ規模になる予定です。

「モユク札幌ロフト」が出店するスペース

「モユク札幌ロフト」が出店するスペース

札幌ロフトは1997年3月に北海道1号店として旧札幌西武別館にオープンし、今回で2回目の引っ越しになります。取材した7月10日時点では何もできていませんでしたが、新店でもロフトらしいお店づくりを期待したいですね。

地下2階のダイニングフロアは新業態が2店舗 地元の名店も

開店準備を進める「豆皿料理・酒そばまえ」

開店準備を進める「豆皿料理・酒そばまえ」

地下2階のダイニングフロアには飲食店が8店舗入居します。

サッポロビールのグループ会社で「銀座ライオン」などを展開するサッポロライオンは新業態のお店を2店舗同時にオープンします。

「豆皿料理・酒 そばまえ」は北海道産100%のそば粉を使って店内で製麺したそばと、お酒のあてを少しずつ楽しめる豆皿料理のお店です。いち押しは「狸小路の冷やしたぬき蕎麦」(1078円~)。「こうじ」漬けの豚肉などを使った具沢山のたぬきそばです。

「BEER BAR THE SAPPORO STARS(ビアバー・ザ・サッポロ・スターズ)」は「サッポロクラシック」「SORACHI 1984」など常時7種類以上の樽生ビールをそろえます。王道の「黒ラベル」などは注ぎ方で変わる味の違いを体験できます。

札幌に根付く「締めパフェ」は15時以降に「ピスタチオフレジエとイチゴのパフェ」(1408円)など4種類を提供。遠方からきた人をもてなすのにも重宝しそうです。

モユクサッポロ地下2階に入居する「NYU MEAT(ニューミート)」

モユクサッポロ地下2階に入居する「NYU MEAT(ニューミート)」

札幌の赤身肉ブームをけん引する札幌市中央区の「THE MEAT SHOP(ザ・ミートショップ)」は乳牛のおいしさを広める専門店「NYU MEAT(ニューミート)」を展開。

知る人ぞ知る札幌市豊平区の中華の名店「唐韻」は本格中華をリーズナブルに提供するバルを出店します。

地下2階にベビールーム おむつ交換台と授乳室

モユクサッポロ地下2階のベビールームを案内する看板

モユクサッポロ地下2階のベビールームを案内する看板

ダイニングフロアと同じ地下2階にも南東部の端にベビールームがあります。地下街ポールタウンとの出入口から奥に進んでいった突き当りです。

浄水給湯器やおむつ交換台を完備するベビールーム

浄水給湯器やおむつ交換台を完備するベビールーム

ベビールームにはミルクを作るための浄水給湯器、シンク、おむつ交換台が備えられています。

2部屋ある授乳室

2部屋ある授乳室

授乳室は2部屋ありドアで仕切られています。深く腰掛けられる授乳チェアに加え、ミルクを与えている時に便利な荷物置きも設置されています。

子どもを立たせて使う着替え台

子どもを立たせて使う着替え台

子どもを立たせて着替え・おむつ替えができる着替え台もありました。つかまり立ちができるようになる9カ月ころ~3歳の使用が推奨されています。保護者がひざを付くためのクッションもついていますね。

マットを敷き詰めた休憩スペース

マットを敷き詰めた休憩スペース

マットを敷き詰めた休憩スペースもありました。壁がクッションになっていて、ハイハイや歩きはじめたばかりの子でも安心です。

7月18日にプレオープン LINE登録でひと足先に体験を

2023年7月20日(木)のグランドオープンに先立ち、7月18日(火)11時〜21時にプレオープンが開かれます。

プレオープンはLINEでモユクサッポロの公式アカウント「@334zufyk」と友達になれば誰でも参加でき、モユクのデジタルスタンプカード5個分をもらえる特典もあります。ただし水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」への入館には別途、入館料がかかるのでご注意ください。

家族で1日遊べる要素が盛りだくさんのモユクサッポロ。ぜひ足を運んでみてくださいね。

施設概要

moyuk SAPPORO(モユク サッポロ)

開業日:2023年7月20日(木)
所在地:北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番地
館内マップ:PDFで見る
公式サイト:https://www.moyuk.jp/

取材・文/mamatalk編集部 写真/國枝琢磨、細井慶介(AOAO SAPPORO)

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