【こどもの本棚】上野そら『わたしのげぼく』

今回のテーマは「ネコと飼い主」
推薦者 大堀爽香さん(池田町立図書館)

一緒に暮らす日々振り返る

自身もネコを飼っていると言う大堀さんが取り上げるのは、ネコと人との出合いや関わりを描いた絵本。なかでも「わたしのげぼく」(上野そら作、くまくら珠美絵/アルファポリス)=写真=は、「ネコを飼っている人が共感できる場面がたくさんでてきます。大人の心にも響くと思います」と、大堀さんは話します。

主人公はかっこよくて、かしこくて、すばやいのが自慢なオスネコの「わたし」。どんくさく泣き虫な飼い主の男の子「げぼく」との出合いや暮らしを、わたしの語り口で振り返ります。一緒に遊び、時には泣かせてしまうこともあった日々。

長い時を経て、げぼくは大きくなりました。わたしは年老いて自身の行く末を知り、げぼくに「泣くな」と語りかけます。5歳ごろから。

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2024
5/1
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