【こどもの本棚】とよたかずひこ『どんどこももんちゃん』
今回のテーマは「声に出して楽しい赤ちゃん絵本」
推薦者 橋本香奈代さん(上士幌町図書館)
言葉の響きやリズムよく
橋本さんが紹介するのは、5月に上士幌町内で講演する絵本作家、とよたかずひこさんの作品。言葉の響きやリズムがよく、声に出して読んでこそ楽しい作品を多く手がけている。2001年に出版された人気シリーズの第1作「どんどこももんちゃん」(童心社)=写真=もその一つ。橋本さんは「図書館でも人気が高く、初めての絵本としてお薦めする絵本の代表格です」と話します。
主人公はかわいい赤ちゃんのももんちゃん。真剣な表情で、どこかへ向かって「どんどこ どんどこ」と走っています。大平原を抜け、川を渡って坂を上り、クマの通せんぼに出合っても、力強くひた向きに前へ前へと進んで行く。ももんちゃんの行く先は? 赤ちゃんの共感を誘う結末が待っています。
余白をたっぷりと使い、やわらかくシンプルな線で描かれた絵も魅力です。「読者を優しく包んでくれるような絵です」と橋本さん。1歳ごろから。
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