雪道のベビーカーに味方 元札幌市立大助教が「滑走ボード」

札幌市内で行われた走行試験で、滑走ボードを取り付けたことで雪上を滑らかに走るベビーカー=昨年12月28日

札幌市内で行われた走行試験で、滑走ボードを取り付けたことで雪上を滑らかに走るベビーカー=昨年12月28日

元札幌市立大助教で、現在安田女子大造形デザイン学科(広島市)の長谷川聡准教授(49)が、ベビーカーを載せて雪上を走行するソリのような板「滑走ボード」の開発に取り組んでいる。札幌勤務時代に雪道で苦労している子育て世代を知ったことを機に開発を始め、今冬には札幌市内の圧雪路面で走行試験も行った。長谷川准教授は「雪国の子育てをもっと楽にしたい」と意気込む。

長谷川准教授は東京都出身で、札幌市立大助教、苫小牧高専准教授などを経て現職。空間デザインなどを専門とする。

雪上ベビーカーの研究は、2010~15年の札幌市立大勤務時代の体験がきっかけ。長谷川准教授によると、国内で積雪寒冷地用のベビーカーは販売されておらず、「雪による困難な子育て環境を改善したい」と研究を始めた。

開発中の滑走ボードは、軽量で強度が高い繊維強化プラスチック製の板状(縦77センチ、横55センチ)で、ベビーカーを載せて固定し雪面を押す。底面4カ所にキャスターが付いており、雪がない路面やスーパーなどの屋内も着脱なく走行できる。

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