連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第10回
#10| 冬休みこそ勉強 3学期の予習集中的に
昨年7月のこのコーナーで、「夏休みは勉強を詰め込み過ぎないで」とご提案したのを覚えていますか? 今回は「冬休みこそどんどん勉強しましょう」というお話をします。
理由の一つは親も子も、帰宅時間が早まること。冬の北海道は、外出しても「道路が凍る前に帰ろう」という気持ちになり、家で過ごす時間がとても長くなります。こうした道産子ならではの時間の使い方を、家庭学習に利用しない手はありません。
3学期はインフルエンザによる学級・学校閉鎖が非常に増えます。例えば1週間も学級閉鎖した後、登校を再開したら今度は自分の子が遅れて罹患、ということもあります。10日以上学校に通えない、という事態になるのです。
ですから冬休みは、3学期の遅れを想定して予習にあててください。特に算数は、学校を休むとついていけなくなる子が多い教科です。今のうちに対策をしておいた方が、お子さん本人も不安になりません。
ただ、得てして小学生は「習ってないことはテストに出ないもん」と、やりたがりません。ここが親の腕の見せどころです。
教科書に準じた問題集を使って単元の要点をつかみ、一緒にいくつか解きましょう。2年生くらいまでは問題文の冒頭を子どもと指でなぞり、まず親が朗読してください。子どもは読むスピードに負けじと解きたがるはず。大人がきっかけを作れば、予習のハードルだって下がるんです。
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