スケボー熱、十勝でも急上昇 オリンピックで注目 専門店がスクール、子供たち多彩な技

スクールに参加した児童ら

スクールに参加した児童ら

東京五輪で10代のメダリストが続々と誕生した新種目のスケートボード。十勝でも未来のメダリストを目指すスケートボーダーが練習に汗を流している。愛好家の裾野を広げようと帯広市内の専門店「40champ(フォーティーチャンプ)」(大通南6)は週末にスケートボードパーク(音更町木野大通東1)で「スケボースクール」を開講した。

7月から始まったスクールには幼児から50代まで幅広い年齢層の受講生が集い、トリック(技)などの練習に取り組んでいる。指導するのはショップ店員の清野竜仁さん(24)。同店は日本スケートボード協会(AJSA)の北海道地区加盟店の一つで、大会参加選手らを積極的に支援している。清野さんは「参加者のレベルを見極め、ちょっと努力すればできるトリックを教えています。『できた』という達成感が練習のモチベーションになる」と話す。

​障​害​物​の​上​を​滑​る​ボ​ー​ド​ス​ラ​イ​ド​の​練​習​に​取​り​組​む​ス​ク​ー​ル​受​講​生​

​障​害​物​の​上​を​滑​る​ボ​ー​ド​ス​ラ​イ​ド​の​練​習​に​取​り​組​む​ス​ク​ー​ル​受​講​生​

スクールに姉妹で参加した姉の佐藤ひなたさん(幕別・札内南小4年)は「今は背中側から回転するバックサイドフリップに挑戦中です。将来はオリンピックに出てみたい」と声を弾ませる。妹のゆうひさん(同1年)は「板を回して着地するフリップを練習しています。転ぶことも多いけど楽しい」と笑顔を浮かべる。

今後も定期的にスクールを続けていく予定だが、課題は冬季の練習場所だ。現在、十勝には屋根付きの全天候型施設はない。パーク女子銀メダルの開心那(ひらきここな)選手を輩出した苫小牧、さらに札幌近郊は屋内の練習拠点が充実していることから、選手層が厚くレベルも高いという。練習量が上達の近道となる競技だけに、五輪効果でさらなる普及が見込まれる現在、関係者は全天候型の施設を強く望んでいる。

​ク​オ​ー​タ​ー​パ​イ​プ​で​練​習​す​る​ス​ク​ー​ル​受​講​生​

​ク​オ​ー​タ​ー​パ​イ​プ​で​練​習​す​る​ス​ク​ー​ル​受​講​生​

東京五輪で多くの人が目にしたように、挑戦する姿勢を大事にするスケボー競技は、勝利至上主義の従来のスポーツとは違う多様性を強烈に印象づけてくれた。清野さんは「練習でも積極性を評価するようにしています」と力を込める。

スクールは土・日曜の午前10時~正午で、受講料は1回500円。申し込みはショップのフェイスブックhttps://www.facebook.com/40champ/で。

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