連載コラム「絵本はママを育ててくれる」第6回
【わたしがあかちゃんだったとき】「大好きよ」伝えたくて
ライバル登場に赤ちゃん返り、
「あなたも大好き」伝えたいのに
4月に女の子を出産しました。生まれた時は3700グラム超え、よく寝てよく飲み、たくましく育っています。突然のライバル出現に戸惑う息子(4)は「ぼくも抱っこ!」と、絵に描いたような赤ちゃん返りをしています。
寝る前の穏やかな“えほん時間”も様変わりしました。たいていはご機嫌な娘が、この時間に限ってギャンギャン泣くのです。片手に絵本を持ち、片手で娘をあやしながら読んでいたら、ページをめくってくれる息子の頭に絵本が落下! 「行間を大切に読まなくちゃ」なんて思っていたのが、今は文字を追うだけで精いっぱいです。
我慢が増えた息子に「大好きよ」を伝えたくて「わたしがあかちゃんだったとき」を読みました。4年前はあなたも赤ちゃんで、小さな神様のようだった。窓へ差し込む光に気づいた、目の前の小さな手が自分のだと分かった、声を出して笑った。あなたは、たくさんの幸せをくれたんだよ。
でも「赤ちゃん」という言葉に敏感になっている息子は「聞きたくない!」。穏やかな“えほん時間”は、いつ戻ってくるのでしょう。息子に1冊、娘に1冊、笑顔で読んであげられる日を楽しみに、新米2児ママは奮闘中です。
今回登場した絵本
「わたしがあかちゃんだったとき」
キャスリーン・アンホールト作、角野栄子訳
文化出版局
3歳の女の子とお母さんの会話から、親は子の成長が穏やかな喜びに包まれてきたことを思い出し、子どもは愛されて育ったんだと気づくでしょう。うれしそうに赤ちゃんを世話するお父さんの姿もすてきです。
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