赤ちゃん広場に新拠点 札幌の子育て支援団体「北海道ネウボラ」

拠点が増える「MamMamステーション」の来場を呼びかける五嶋理事長(右)と坂本代表

札幌市の子育て支援団体「NPO北海道ネウボラ」(坂本千春代表)は、妊娠中の女性や0~2歳児の親子が集う「MamMamステーション」を、新たに手稲区と豊平区の2カ所に開設する。また、市内各ステーションの利用料を無料にし、タクシーでの無料送迎サービスも始めた。五嶋絵里奈理事長(41)は、「新型コロナの感染拡大で孤立しがちになっている親子を応援できれば」と話す。

同ステーションは現在北区、東区、中央区、西区の計5カ所にあり、毎月1回、子育て経験が豊富な支援員と親子が交流する場を提供している。昨年5月からは各ステーションとも3組限定の事前予約制として活動を継続してきた。

手稲区では医療法人稲生会(前田4の14)内に4月27日、豊平区は豊平若者活動センター(豊平8の11)に5月21日からそれぞれ開設予定。出産年齢が高齢化し、「若い親の交流の場が求められている」といい、豊平区は原則10~20代の親を対象としている。

新型コロナの影響で家計が厳しくなった世帯も多いことから、4月から、1回300~500円だったステーションの利用料やヨガやベビーマッサージなどの講座代も無料とした。また、「公共機関の利用に抵抗がある」という声を受け、1500円の会員登録費用を払うと6カ月間無料で利用できる送迎サービスも平岸ハイヤーと提携して始めた。

同団体が昨年7月から4月中旬まで実施した子育て世帯の家庭訪問では、「コロナ禍で1年間家族以外と話していない」という母親もいた。五嶋理事長は「サービス拡大などを機に、助け合いの輪が広がれば」と話す。

問い合わせは五嶋理事長(電)090・9528・7637へ。(高田かすみ)

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