出産や育児、支援一元化 岩見沢市がこども家庭センター開設 相談員常駐、プラン作成

こども家庭センターの看板の前に立つ清野浩子センター長

こども家庭センターの看板の前に立つ清野浩子センター長

【岩見沢】市は今月から、妊娠や子育ての相談、支援を担う「こども家庭センター」を、複合商業施設であえーる(4西3)内に開設した。これまで複数の課にまたがっていた事業を一元化し、切れ目のない支援体制を整える狙い。必要な家庭に対し、新たにサポートプランを作って継続的に支えるほか、市の子育てポータルサイトを充実させる。

センターは、今月施行の改正児童福祉法で市町村ごとの設置が努力義務とされている。

岩見沢市では、これまで福祉課や子ども課など五つの課にまたがっていた機能を集約し妊娠届などの手続きや子どもの健診、子育て相談、障害のある子どもの発達を促す療育など、子どもや育児に関する事業をセンターで一体的に担う。

センターには、保健師や保育士、言語聴覚士などの資格を持つ相談員が常駐。サポートプランは、家庭の状況や相談内容、支援の方向性などをまとめるもので、各業務を担当する職員間の情報共有をより円滑にし、適切なサポートにつなげる。

このほか、子どもの遊び場や保育園などの情報を発信するポータルサイトの充実や、育児や子どもに関わる市民団体などとの連携強化も検討している。

こども家庭センター長を兼務する市こども未来課の清野浩子課長は「妊娠出産・子育ての不安や負担を解消し、子育て世帯が安心して暮らせる一助になれば」と話している。

センターへの相談は、電話0126・22・3337へ。

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