表紙見やすい低い本棚 函館市中央図書館の絵本コーナー

函館市中央図書館の絵本コーナー。布で出来た「布絵本」も充実している

函館市中央図書館の絵本コーナー。布で出来た「布絵本」も充実している

函館に着任した3年前から、2週間ごとに息子と通っている。気に入っているのは、子どもの背丈でも見やすい高さ120センチほどの本棚。上の部分は本の表紙を見せて並べることができて、気になる絵本が目に飛び込んできて選びやすい。

児童書の蔵書は市内の図書館全体で約12万6千冊。このうち絵本は約5万冊で、中央図書館には3万冊がある。表紙が見える形で並べられているのは200冊以上あり、児童書を担当する宮本加奈美サブチーフは「子どもたちに楽しんでもらえるよう、空いた場所があればスタッフがすぐに補充している」と話す。

中央図書館は2005年11月にオープン。当時から絵本コーナーの姿は変わっていないという。新型コロナウイルス禍により一時的に読み聞かせなどのイベントが中止となったが、現在は復活。日曜日以外は毎日、市内のボランティアが読み聞かせを行っている。

息子が何度も繰り返し借りているのは、ロングセラー絵本の「ぼちぼちいこか」(マイク・セイラー作、ロバート・グロスマン絵、いまえよしとも訳/偕成社)。関西弁のカバが、消防士やバレリーナになろうとするものの、重くてはしごが壊れたり、床に穴が空いたり。「なれへんかったわ」「ま、ぼちぼちいこか」とゆったり構える姿に癒やされている。(鹿内朗代)

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