重さ2キロ カンパーニュいかが 長沼に移住の石川さん夫妻 薪窯パン店28日開店

石川尚弥さん

石川尚弥さん

【長沼】手作りの薪(まき)窯で、外はパリパリ、中はしっとりの天然酵母パンを焼く「いしかわぱん」が28日、町内東4線北4にオープンした。札幌から4月に移住した夫婦は、道産の有機小麦で作る重さ約2キロのカンパーニュを一番の売りにしたい―と張り切っている。

石川尚弥さん(35)と妻唯可(ゆいか)さん(34)。尚弥さんは調理師で、函館でパン店を開業した職場の元先輩が焼くカンパーニュに魅せられた。薪窯の遠赤外線効果で内側の水分を逃がさず酸味が利いて、もっちりとした食感に仕上がる。先輩の下で一から教わった。

「札幌の近くで薪窯を使える環境を探し、長沼に行き着いた」と尚弥さん。奥行き1.8メートルの窯は、中の天井がアーチ型。砂とれんがの二重構造で、基礎部分を建築業者に依頼した以外は、自分でこつこつ積み上げた。鉄の扉3枚は町内鉄工所に特注した。

重さ2キロのカンパーニュ

重さ2キロのカンパーニュ

火入れして1カ月が経過。黒煙を出さない燃やし方と火力調整のこつをつかもうと、窯に付きっきりで汗を流し続けた尚弥さんは、すっかり精悍(せいかん)な顔立ちに。

唯可さんは「カンパーニュは小麦粉、水、塩だけで作っています。乳酸菌のはたらきで変化していく味を楽しんでほしい。涼しいところに保存すれば1週間は大丈夫」と話す。

当面は不定休で、午前11時から売り切れまで。カンパーニュ(2200円、ハーフは1200円)、食ぱん(900円)、塩ぱん(200円)など。電話はまだなく、ホームページはhttps://www.ishikawapan.com(土屋孝浩)

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