夏以降はSUPや磯遊びも 江差のマリンピング事業拡充

6日にかもめ島で行われたグランピング用テントの設営作業

【江差】北海道江差観光みらい機構は本年度、町内の観光名所・かもめ島を拠点に豪華なキャンプ「グランピング」や釣りなどのマリンレジャーを楽しめる「かもめ島マリンピング」の事業を拡充する。春の大型連休初日の29日にグランピングテントをオープン。町民の協力も得ながら、夏以降に「スタンドアップパドルボード(SUP・サップ)」や磯遊びなどの体験メニューを追加する予定だ。

昨シーズンはかもめ島での事前整備が必要だったため、8月下旬にオープン。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言などもあったが、10月下旬までに延べ322人が利用した。

今シーズンも、日本財団「海と日本プロジェクト」の事業として継続。直径6メートルのドームテントを使ったグランピングとバーベキューなどの食事、海洋体験を組み合わせた「マリンピング」、道具を有料で貸し出す「手ぶらキャンプ」をはじめ、海風を利用したたこ揚げやカニ釣り体験、直径2メートルの透明ボールの中に入って海上を散策する「ウオーターバルーン」などは継続する。

新たに始める「SUP」はサーフボードのような板の上に立ち、パドルで水を漕ぎながら進む水上レジャー。同機構は、5月下旬から地元住民対象の講習会を開いて地元ガイドを養成した上で、8月以降に観光施設「開陽丸記念館」周辺で初心者向けの体験も始める計画だ。

ガイドの解説付きで周辺の散策を楽しむ「ガイドウオーク」は、1コースから4コースに増やす。若者向けに磯遊びを組み込んだものや、日本遺産に選定された古い町並みを巡るものなどを夏以降に順次追加する。

同機構は6日にグランピング用テントの設営を行うなど準備を進めており、12日から予約受け付けを始める。「多くの方に利用していただき、かもめ島を軸にした海のレジャーを新しい江差の観光メニューとして定着させたい」と意気込んでいる。

問い合わせは、同機構内の運営事務局(電)0139・56・1144へ。

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