新冠温泉4月1日リニューアルオープン 家族連れ誘客に力 料理充実、ロビー一新も

いすと机が増え、一新された温泉棟ロビー。レコードの音楽を聴きくつろげる

【新冠】町立の入浴宿泊施設「新冠温泉レ・コードの湯 ホテルヒルズ」(町西泊津)が1日、リニューアルオープンする。新たに指定管理者となった北海道ホテル&リゾート(富良野)の運営の下、おもちゃや絵本を置いたキッズコーナーを新設し家族連れへのアピールを強化。地元食材の料理を充実させロビーや休憩室も一新する。コンセプトの明確化へ名称を「夕陽(ゆうひ)と音楽を堪能する眺望リゾート 新冠温泉ホテルヒルズ」に改める。

新冠温泉は1998年開業。太平洋を一望できる高台にあり、入浴や宿泊、レストランなどの施設がある。町が2月から行っていた入浴設備の改修工事に合わせ、同社が内装などのリニューアルを進めてきた。

同社が力を注ぐのがファミリー層の誘客。キッズコーナー新設のほか、宿泊者におむつも無料提供し「子育て世帯が手ぶらでも泊まれるようにする」という。

子ども向けのおもちゃやぬいぐるみを並べたキッズコーナー

子ども向けのおもちゃやぬいぐるみを並べたキッズコーナー

また利用客に新冠や日高地域の魅力を伝えるため、クラウンポークや日高昆布といった地元産食材を使う料理を充実させ、食堂やレストランで販売。一部客室などにレコードを聴ける設備を整え、旧JR日高線や馬に関する歴史を紹介するパネルを館内に展示する。

主に日帰り入浴客が利用する温泉棟のロビーと休憩室は、コンセントを備えた机を増やし、雑誌を読んだり景色を眺めたりして長居できるスペースにする。北海道ホテル&リゾートの小林英樹社長は「ここに来ることで『新冠』という町を満喫できる仕掛けをつくっていく。住民の皆さんからいろいろな意見をいただき、一緒に地域を盛り上げていけたら」と力を込めた。

3月31日には同施設で、指定管理に関する基本協定書の調印式が行われた。鳴海修司町長は「利用客には今まで以上の憩いとくつろぎが提供されると思う。多くの人に愛される施設となるよう、町としても力を尽くしたい」と話した。(横田望)

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