乳幼児の遊び場や児童館合体 上富良野町に新センター開設 療育施設や町の担当部署も

新しくなった上富良野町の子どもセンターの運動機能室

新しくなった上富良野町の子どもセンターの運動機能室

【上富良野】新しい町の「子どもセンター」が東児童館跡(旭町2)にオープンした。乳幼児の遊び場と児童館が一体化し、発達を促す療育施設も充実。施設には町保健福祉課子育て支援班と同課こども未来班も入り、子育てに関する機能が集約された。未来班の武山義枝主幹は「子育ての相談体制のワンストップ化にもつながる」と話す。

旧子どもセンターは2005年から22年まで大町で運営。老朽化もあり、町立病院の建て替えに伴い22年に解体した。今年3月まで町社会教育総合センター(緑町1)に仮移転していた。東児童館も建設から約40年経過し全面改修が必要となっていたため、一体化して建て替えた。

新施設は平屋建て延べ1375平方メートルで、総事業費は約9億7600万円。未就学児の親子向けには、おもちゃや絵本のある「なかよしサロン」や、親子イベントなどを想定するプレイルーム、相談室などがある。児童向けには、運動を楽しめる遊戯室やカードゲームや工作を楽しめる集会室などが設けられている。

発達に不安を抱える未就学児が利用する運動機能室は器具を充実させた。新たにボルダリングを取り入れたほか、天井つり下げ遊具も増やした。手先の器用さや言葉の発達を促す個別の指導室や、食育のイベントなどで利用できる調理室も従来通り設けた。

3月27日に行われたオープン式には斉藤繁町長など関係者らが出席。見学会では「天井が高い」「遊具の種類が豊富」などの反応があった。

1歳児と3歳児、6歳の小学生のきょうだい3人を育てる町内の主婦、林ゆき乃さん(33)は「きれいで広い。何より子どもセンターと児童館が一つになったことで、3人一緒に連れてこられるので安心」と喜んでいた。施設の利用に関する問い合わせは同センター、電話0167・45・9999へ。

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