釧路赤十字病院、小児病棟の個室8床増21床に 

改修で拡充された釧路赤十字病院の小児病棟の個室

釧路赤十字病院は10月から、小児病棟の個室を従来の13床から21床に増やした。院内で感染症が拡大するリスクの低減などが狙い。同院は釧路・根室管内の小児救急医療拠点病院にも指定されており、市外からの入院患者も多いため、保護者が付き添いやすいよう室内にトイレを備えるなど環境を整えた。

小児病棟は15歳未満の子どもを対象にしている。6部屋あった4人部屋のうち、4部屋を個室に改修した。小児病棟の病床は41床から39床に減ったが、個室を増やすことで新型コロナウイルスやインフルエンザ、はしかなどが発生した場合に備える。患者の子どもと家族が快適に過ごせる空間も目指したという。

今回の改修でトイレ、洗面台、シャワーなどを備えた個室も用意。根室や中標津など道東各地から入院する場合もあるため、保護者が付き添う場合に、簡易ベッドの貸し出しなども行っている。

一方、2人部屋と4人部屋は2部屋ずつ残している。小中学生の子どもが、集団生活を経験し社会性を養う機会を設ける狙いだ。

各病室は、患者の希望や病状に応じて利用できる。同院小児病棟の斎藤久美看護師長は「拡充した個室で、子どもと家族に安心して過ごしてもらい、治療に専念してもらいたい」と話した。(田鍋里奈)

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