教材、PTA費をキャッシュレス徴収 函館・北昭和小 支払い確認容易に

教員が教材費やPTA会費の支払い状況を確認できる「エンペイ」の管理画面のサンプル(エンペイ社提供)

函館市立北昭和小(昭和)が本年度から、教材費やPTA会費の徴収にキャッシュレス決済を導入する。学校の集金は、子どもに集金袋を持たせて納める方法や口座振替が多いが、キャッシュレスならこうした手間がかからない。道内の学校の事務職員でつくる北海道公立小中学校事務職員協議会によると、学校の集金でのキャッシュレス決済導入は珍しい。

同校の管理職が道外の学校の取り組み例を知り、保護者と教員の負担軽減につながるのではないかと導入を提案。保護者の同意を得て、東京のIT企業が開発したキャッシュレス決済のシステム「エンペイ」を道内で初めて導入することを決めた。年5回程度の教材費と年1回のPTA会費の徴収に使う。

教員がパソコンから費目や金額を指定すると、保護者のスマートフォンにLINEで請求の通知が届く。保護者はスマホ決済かクレジットカード決済を選ぶ。スマホを持たない保護者には児童を通じてQRコード付き納付書を渡し、コンビニで支払ってもらう。

システム利用料は学校全体で月額約1万円で、決済手数料は約3%。決済手数料は保護者が負担する。

保護者側は子どもに現金を持たせたり口座振替を行ったりする必要がなくなる。学校側も徴収の作業がなくなり、パソコンで支払い状況も管理しやすくなる。

小綿納PTA会長は「現金の紛失などトラブルへの不安や、小銭を用意する手間がなくなるので保護者にとってメリットがあるのでは」と話す。(梶蓮太郎)

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