キックバイク初の石狩大会 ペダルなし幼児向け自転車 5月、ハッピーカップ開幕戦

キックバイクのレースを楽しむ子どもたち=2022年7月、苫小牧市(ハッピーカップ北海道提供)

【石狩】ペダルのない幼児向け自転車「キックバイク」のレースを道内で主催している団体「ハッピーカップ北海道」(札幌、西谷由希子代表)は5月5日、今季開幕戦を石狩市新港南2の複合型場外発売場「サテライト石狩」の特設会場で開く。石狩での大会開催は初めて。全員にメダルと賞状を用意しており、同団体は「成功体験をつかんでほしい」と参加者を募集している。

キックバイクは足で地面を蹴って進む自転車。小さな子も楽しめ、遊びながらバランス感覚が身につくとされる。世界中で人気が高まり、10年前から国内各地でレースが行われている。

「ハッピーカップ北海道」は2020年に始まった。出場できるのは2~12歳。2~8歳の年齢別、4~12歳が参加できるマスタークラスに分けてレースを行う。昨年は札幌と苫小牧、帯広で計5戦行い、延べ673人が出場、2000人超が来場した。

今回はサテライト石狩の駐車場に、S字カーブやクランクのある1周約200メートルのコースを作る。このうち2歳は約100メートル、3歳は約120メートル、4歳以上は1周を走り、速さを競う。

石狩での大会は、市内で建設業を営む熊谷雅之さん(55)が、従業員の子どもたちがキックバイクで楽しむ様子に感心し、西谷代表に開催を打診して実現した。熊谷さんは被災地で炊き出しなどを行うボランティア団体「石狩思いやりの心届け隊」の隊長で、災害時の人と人のつながりの重要さを感じており、「大会が、特に若い世代の交流の場にもなれば」と期待する。

参加費は2歳が無料、3歳以上が3500円。3、4歳限定の初心者向けレースは別途千円かかる。キックバイクやヘルメットなどの防具は無料でレンタルできる。参加者を対象に、キックバイク用の靴などが当たる抽選会も開催する予定だ。4月21日までに申し込みが必要。各クラス20~30人の定員に達し次第、受け付けを締め切る。詳細や申し込みはハッピーカップ北海道のホームページ、または西谷代表、電話090・9521・3540へ。(和賀豊)

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