子育て相談窓口一元化 恵庭市6月から、石狩管内初 切れ目ない支援狙う

【恵庭】市は6月、子育て支援のワンストップ窓口「えにわっこ応援センター」を開設する。石狩管内の市町村では初めて。これまで複数部署にまたがっていた対応窓口を一元化し、妊娠から出産、育児まで切れ目のない支援を目指す。

センターは、妊産婦や乳幼児を支援する「子育て世代包括支援センター」と、虐待や経済的な悩みに対応する「子ども家庭総合支援拠点」の機能を集約する。

24人体制で要支援家庭ごとにサポートプランを作成するほか、これまで窓口が点在していたために滞ることもあった担当者間の情報共有については、統括支援員が円滑に進める。

18歳までの子どもを育てる世帯を対象にセンターが担う新事業のいくつかは4月から先行実施される。

「子育て世帯訪問支援事業」は、恵庭市の委託を受けたNPO法人職員が家事代行や子どもの送迎、子育て情報を提供する。住民税非課税や生活保護受給の世帯は無料で、低所得世帯は1時間70円。それ以外は同150円。訪問員の交通費は別途かかる。

「支援対象児童等見守り強化事業」は、民間の支援団体が月1回程度、子育て家庭を回り、食事を提供したり、子どもの学習を支援したりする。子どもや家庭の状況を把握し、虐待を未然に防ぐ狙いがある。

「要保護家庭等緊急支援事業」は、虐待などさまざまな理由で自宅に帰れない児童と家族に当面の宿泊費を助成する。

センターを所管する恵庭市子ども未来部は「子育てで困難を抱える世帯は顕在化しており、(新体制で)きめ細かい支援につなげたい」と話している。(中川渚)

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