「わかば」窓口一部個室化 旭川市の子育てセンター、プライバシー配慮

休日にわかばで開かれたイベントで、玩具で楽しく遊ぶ子どもやその保護者=2022年11月(西野正史撮影)

旭川市は新年度、市中心部のツルハ旭川中央ビル内の市子育て世代包括支援センター「waka・ba(わかば)」の機能を拡充する。保育所の入所手続きなどを担う市第2庁舎内の担当課とオンライン会議システムで結んだわかばの窓口ブースを一部個室化し、子育てに関する手続きをワンストップで受け付ける体制を強化する。施設の休日開放も本格的に始める。

わかばでは母子手帳交付や乳幼児健診、発達相談などを受け付けている。一方、保育所の入退所や子ども医療費助成の手続きは第2庁舎内の窓口で実施しており、保護者からは「全ての機能を1カ所に集めてほしい」との要望が上がった。これを受け、市はわかば窓口に利用者用パソコンを置き、第2庁舎とつないで手続きを可能にした。

しかし、画面越しの会話が周囲に聞こえるとして利用を控える人もいたため、新年度に約100万円を投じて防音対策を施した個室ブース1カ所を設ける。市おやこ応援課の担当者は「予算を確保でき次第、プライバシーに配慮できる設備を導入したい」と話す。

休日の施設開放は昨年11月から試行。子どもたちがおもちゃで遊べるイベントや、第1子妊娠中の女性や家族を対象にした「プレパパ・プレママ教室」などを開催し、好評だった。新年度からは、育児講座や保護者の交流イベントを休日に本格実施する考えだ。

新年度一般会計予算案には、わかば管理費として8500万円を計上する。(山口真理絵) 

2024
5/21
TUE

Area

北海道外

その他