親子で楽しめる文化拠点「森の工舎」、12月2日オープン 白老
【白老】化粧品製造販売「ナチュラルサイエンス」(東京、小松令以子社長)は、親子で楽しめる文化拠点「自然と科学のミュージアム 森の工舎」(町虎杖浜)を2日にオープンする。同社の工場敷地「ナチュの森」の一角にあり、旧虎杖中の校舎を改装し、実際に使われていた廃品も利活用した。小松社長は「昔のものを生かしながら新しいものと融合させて作った施設。自然や科学を学び、好奇心を刺激してほしい」と話した。
同社は、2013年に廃校した旧虎杖中の敷地と2階建ての校舎(延べ2050平方メートル)を14年に白老町から購入。4年ほど前から校舎の改修を始め、1日に「森の工舎」が完成した。校舎の雰囲気を残しつつバリアフリー化にも対応。旧虎杖中のほか、町内で廃校になった3小中学校で使われていた机や椅子、実験器具などを再利用している。
約7メートルの吹き抜けのラウンジには中学校の蛍光灯をリサイクルした照明を天井からつるし、近くにある俱多楽湖をイメージした丸い水色のソファを設置した。
旧図書室は、ジャスミンやローズマリーなど数種類の中から自分に合った香りを見つける「香りのラボ」に姿を変えた。旧図工室では、道産のラベンダーやハッカなどの植物と理科の実験器具を使ったポプリ作りを楽しめる。
視聴覚室は自然や生き物をテーマに選書した約3千冊の本を取りそろえるライブラリーに。校長室や職員室は、俱多楽湖の湧水を使った水出しコーヒーを楽しめるカフェや、試験管やビーカーをモチーフにした雑貨を購入できるショップになった。
開業に先立ち1日、内覧会が行われた。虎杖中出身で、同社で働く五十嵐知恵さん(44)は「母校がすてきに生まれ変わり、少し照れくさいけど、卒業生や子どもたちが訪れ、新たな思い出の一ページをつくってほしい」と感慨深く語った。
営業は午前10時~午後5時で水、木曜定休(祝日は営業)。利用料は大人800円、小中学生400円、未就学児300円など。(小林彩乃)
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