恵庭市、木製おもちゃを新生児に寄贈 地元産木材使い23年度から

【恵庭】子どもに木に親しんでもらう木育の一環で、市は来年度、地場産の木材を使った玩具を新生児に無料で贈る「木育ファーストトイ事業」を始める。

来年4月以降に生まれ、出生時に市内に住民票のある子どもを対象とし、3~4カ月検診時に配る。

玩具は「森の輪(もりのわっこ)」と呼ばれるドーナツ状の木工品と、積み木セットの2種類。森の輪は直径8センチ、厚さ2センチでマツ科のトウヒを使う。積み木セットは広葉樹を活用し、円柱や三角などの5種類計10点。製作は市内の木材加工業者や障害者就労施設などが行う。

財源には森林整備のために国が自治体に交付する「森林環境譲与税」を充てる。事業費は540万円。450人分の玩具を製作し来年度に配る。山下主税農政課長は「木の香りが楽しめる玩具。愛着を持ってもらえるとうれしい」と話す。

同様の事業は千歳市も本年度から行っている。(中川渚)

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