おもちゃ修理、気軽にどうぞ 代金100円ほど 稚内の「病院」人気

おもちゃを修理する“ドクター”たち。仲間の助言を受け、浦野さん(左端)が手際よく直した

【稚内】壊れたおもちゃを実費で“診察、治療”する市内のボランティア団体「わっかない おもちゃ病院」(浦野正宣代表)が“患者”の人気を集めている。代金はせいぜい100円ほど。同団体は「ちょっとした不具合はすぐに直せるので、気軽に持ち込んで」と呼びかけている。

2020年7月に“開院”。毎月第1、3土曜の午後3~5時に、就労支援などの活動を手がけるNPO法人ここ(市内港1)で活動している。メンバーは60~70代の9人。電気工事や土木などの仕事を長年、手がけてきた4人の“ドクター”と、手伝いや事務を担当する5人の“ナース”で協力して行っている。

活動がじわじわと市民に知られるようになり、毎回、数個のおもちゃが持ち込まれるようになった。修理するのは乳児から小学低学年までが使う単純なつくりのもので、ゲーム機器などは受け付けない。

不具合の大半は電池切れや電池ボックス周辺の配線の接触不良で、部品を交換すれば元に戻るケースが大半という。

おもちゃ病院は修理を通じてモノの大切さを伝えることも狙っている。浦野代表は「壊れたおもちゃが動き始めると、持ち込んだ親子が喜んでくれる。その姿を見るのが楽しい」とやりがいを語る。

年末年始の活動日は変則で、12月は10、17の両日に修理し、来年1月は14、21の両日に作業する。問い合わせは「ここ」、電話0162・73・1765へ。

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