石狩ふれあいの杜子ども館 開館1カ月「いつでも温かく」 放課後児童クラブや支援センター併設

地域子育て支援センターで、おもちゃで遊ぶ子どもたち

【石狩】市が石狩ふれあいの杜(もり)公園内(樽川4の1)に建設を進めていた大型児童センターと子育て支援機能などを備えた複合施設「ふれあいの杜子ども館」が完成し、先月オープンした。放課後児童クラブや地域子育て支援センターを併設するほか、自習スペースや遊戯室などを備え、子どもたちや子育て世帯が交流できる施設を目指す。

石狩市は花川南のおおぞら児童館が老朽化している上、市内中心部で唯一、樽川地区のみが「地域子育て支援センター」がなかったこともあり、複合施設の整備を検討。樽川は民間の宅地開発により、子育て世帯が増えていた。南線小は現在、市内最大の945人の児童を抱え、既存の放課後児童クラブでは定員を超える状況が続く見込みだった。

施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨造り平屋。延べ床面積は1220平方メートル。総事業費は6億6千万円で、2021年6月に着工し、今年7月末に完成した。大型児童センターは市内では「こども未来館あいぽーと」に次いで2施設目。

ふれあいの杜子ども館の外観。公園に調和した落ち着きのある雰囲気だ

ふれあいの杜子ども館の外観。公園に調和した落ち着きのある雰囲気だ

施設には定員60人の放課後児童クラブ「エースクラブ」、未就学児が遊んだり、保護者同士が交流したりできる「地域子育て支援センター フレって」の部屋がある。中高校生が勉強できる「自習コーナー」、ミニバスケットコート1面分の遊戯室、調理場を備えた文化活動室もある。

内装は木材を多く使い、ぬくもりのある雰囲気にし、公園に面したスペースはガラス張りで開放感がある。外観は公園の緑に調和するように赤茶色と濃いグレーの配色にした。

施設はスポーツ関連の事業を展開する「一般社団法人アクトスポーツプロジェクト」(石狩)が指定管理者として運営する。10月1日にオープンし、1カ月で延べ4961人の利用があった。向田久美館長は「子どもたちの居場所になるように、いつでも温かく迎えられる施設にしたい」と話している。

開館時間は平日午前10時~午後8時。土日祝日午前9時~午後6時。学校休業日は午前9時~午後8時。無料。問い合わせは同館、電話0133・77・5590へ。(伊藤駿)

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