根室・海星小中、義務教育学校に 市教委、来年度方針 新名称は「海星学校」

来年度から義務教育学校に再編される方針の海星小中

来年度から義務教育学校に再編される方針の海星小中

【根室】市教育委員会(市教委)は市西和田の海星小と海星中を再編し、来年度から小中一貫教育を行う義務教育学校に転換する方針を固めた。新名称は「海星学校」とする考えで、管内の義務教育学校は3校目。少子化の中で学校としての機能を維持しつつ、小学生のころから授業の専門性を高める取り組みを進める。

市教委は9月末に保護者を対象に説明会を開いたほか、今月12日には住民向けの説明会も開く。海星小と海星中は2006年度に開校し、同じ敷地内に併設されている。両校の児童、生徒は計45人。

義務教育学校化で名称が変わるが、校舎のほか、現在も小中で同一の校歌と校章も変更しない。制服も同じで、中学1年に当たる7年生から着用する。

義務教育学校は、小中9年間で一貫した教育課程を組む。小学校に相当する学年から教科担任制を導入し、授業の専門性を高めることができる。中学への進学時に新しい環境になじめない「中1ギャップ」の解消も期待される。

市内では20年度に歯舞小・中が義務教育学校の「歯舞学園」になった。市教委によると再編後、同校の学力テストの成績が5~10%伸び、教員からも「再編前よりも児童、生徒が落ち着いて学べている」と声が上がっているという。

市教委は2019年に歯舞、海星、厚床の各小中併置校で義務教育学校化を進める方針を示している。(武藤里美)

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