厚沢部、全PTA廃止へ 保護者らの負担軽減

【厚沢部】檜山管内厚沢部町内の全4小中学校のPTAが、本年度末で廃止されることが決まった。保護者と教職員の負担軽減が目的で、各校は教職員を除いた「保護者の会」に移行する。町PTA連合会(町P連)も解散する。

町内のPTAは小学校3校と中学校1校にある。少子化による会員減で保護者への負担が増えている学校もあり、町P連も研究大会や講演会などの参加者や準備する会員の確保に苦心しているという。

保護者の会の活動内容や会費などは今後、各校で検討する。町P連の岩田淳一会長は「(解散により)保護者は自分の子供が通う学校の行事に集中できるようになる」と話す。

町P連は11月上旬、会員に解散の賛否を問うアンケートを実施。会員の9割近い220人が回答し、そのうち約9割が賛成したため、11月下旬の理事会で解散を決め、各校のPTAも廃止されることになった。

町P連は解散に伴い、檜山PTA連合会と道PTA連合会からも退会する。道P連によると、道内の9割以上の市町村にPTA連合会があるが、解散は珍しいという。

PTAは保護者と教職員でつくる任意の社会教育団体で結成や加入を義務付ける法律はない。役員の負担などが問題化しているケースもある。(宮崎将吾)

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