子育てと介護予防のブックカフェ開業 旭川の理学療法士「気軽に来て」

介護予防運動もできる小上がり(手前)で、書籍の種類の充実ぶりについて話す店主の田村香南さん(西野正史撮影)

旭川市の理学療法士・田村香南さん(32)が、ブックカフェ「くじらカフェ by reharmo(バイ リハモ)」(東旭川北1の6)を開業した。本、子育て、介護予防をキーワードに幅広い年齢が気軽に集える店を目指しており、シニアの運動教室も近く、始めるという。

田村さんは理学療法士として6年間、後志管内余市町の病院に勤務し、夫の転勤に伴い2019年に故郷旭川に戻った。病院勤務時代に患者から新鮮な野菜を多くもらった経験から食への関心が高まり、自分の店を持つために10月下旬、くじらカフェをオープンさせた。

主なメニューは、老若男女が食べられる小ぶりなおにぎり数種と「季節野菜の豆乳みそスープ」。読書も楽しんでもらおうと、小説や詩集など蔵書約350冊を並べた。自身が2歳児の子育て中であることから、親子連れがゆっくり過ごせるよう小上がりを用意、毎週木曜日は絵本の読み聞かせをしている。

年明けにも始める介護予防運動教室では、理学療法士の経験を生かして歩行の状態や筋力の確認を行い、利用者がフレイル(虚弱)にならないようアドバイスする。田村さんは「介護予防の場の一つにカフェがあってもいい。地域の人に気軽に来てもらえるお店にしたい」と話している。

営業は主に水、木、土曜の午前11時~午後4時で不定休。水曜は55歳以上が5%引きになる。問い合わせは同店(電)050・7116・0238へ。(鳥潟かれん)

この記事に関連するタグ

2024
4/27
SAT

Area

北海道外

その他