服やおもちゃ再利用 「おさがり広場」盛況 子育て世代交流の場に

子供服などお目当てのお下がり品を選ぶ参加者

釧路市内で服やおもちゃなどの子供のお下がりを交換し合う取り組みが盛況を博している。10月末に子育て中の母親たちが開いたイベントには、家族連れなど約400人が集まり交流。母親らによる物販コーナーも初めてお目見えするなど、子育て世帯のつながりの輪が広がっている。

31日に市生涯学習センターで開かれた「釧路子育てフェスおさがり広場~2021秋」(実行委主催)。参加費200円を払うと、専用の袋に詰め放題となる仕組みで、参加者がサイズごとに並んだ子ども服や、おもちゃや絵本コーナーを見て回り、お目当ての品を選んでいた。家族で訪れた釧路市の勘田茉奈さん(26)は「子ども服はすぐに小さくなって着られなくなってしまうので助かる。かわいいドレスがあったので娘に着せたい」と喜んだ。

主催団体、毎月開催へ 釧路 

イベントを主に担ったのは11月1日に設立4周年を迎えた釧路市内で子育て情報を発信する市民団体「Haport(ハポート)」。子どもが成長して着られなくなった服や使わなくなったおもちゃを再利用する取り組みで、2018年10月から始まり、今回が8回目。お下がり品はイベントや市の子育て支援拠点センターにボックスを設置するなどして回収している。

会場には雑貨や焼き菓子など六つの物販ブースと二つの企業ブース、こども縁日コーナーも設けられ、大型おもちゃの抽選会では盛り上がる様子が見られた。ハポートの伊藤美也子代表(44)は「多くのお下がり品が集まり、感謝している。今後も参加者同士のネットワークづくりや子育て環境の充実につなげたい」と話した。

今後、おさがり広場は小規模で毎月開く予定。詳細はハポートのフェイスブックページ(https://m.facebook.com/haport.kushiro2017/)。(伊藤美穂)

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