ファミサポ利用 過去最高 白老町の子ども送迎・託児事業、NPO受託

お助けネットが拠点とする、町子育てふれあいセンターを利用する親子

お助けネットが拠点とする、町子育てふれあいセンターを利用する親子

【白老】保護者の代わりに子どもを送迎したり、託児を行う町の「ファミリーサポートセンター事業」(ファミサポ)の利用が好調だ。共働き世帯の増加を背景に利用は年々増加し、2020年度の利用は過去最高の延べ2386件に上った。事業を受託している、町内のNPO法人お助けネットの中谷通恵代表は「今後も子育ての悩みを抱えていたり、孤立している人に寄り添った活動を続けたい」と話している。

昨年度2386件 共働き世帯多く

お助けネットは町子育てふれあいセンター「すくすく3・9」(日の出町3)を拠点に活動。ファミサポのほか、「すくすく」で子育て世代が交流する活動などを行っている。

ファミサポは保育施設への送迎や託児を希望する「利用会員」を子育て支援ができる「提供会員」が有償で支援する仕組み。子どもの対象は主に0~12歳で、利用料は30分300円(交通費別)。一人親世帯などは町が利用料を助成している。

町の出生数は09年度の102人をピークに20年度は42人まで減少したが、一方でファミサポの利用は増加。20年度は新型コロナウイルスの影響で一時的に減少したものの結果的には07年度の発足時と比べ、9倍以上に増えた。中谷代表は「近年は託児よりも送迎の依頼が増えており、一人親世帯や共働き世帯からのニーズが高い」とみる。

白老町ファミリーサポートセンターの利用件数

2歳と5歳の子どもがいる町内在住の公務員の女性(35)は病院に通う際にファミサポを利用することがあるという。「自分のちょっとした用事の時にすぐ対応してくれて助かっている。提供会員と交流できるのも楽しい」。中谷代表は「守秘義務を守ることと、利用者の立場に立って必要な支援を行うことを心がけている。これからも利用を広げていければ」と話している。

お助けネットは提供会員になるための講習会を実施、参加者を募集している。会場は町総合保健福祉センター(東町4)で25日に開始する。毎週火曜日の午前9時から全7回。受講料2500円で、18日締め切り。託児も受け付ける。申し込み・問い合わせは町子育てふれあいセンター(電)0144・82・3926か090・6215・3920へ。(斎藤佑樹)

この記事に関連するタグ

2024
4/27
SAT

Area

北海道外

その他