池田町、助産師を正職員に 産前・産後ケアを事業化

赤ちゃんルームこあらに訪れた母子と交流する助産師の金曽未来さん(中央)

【池田】町は本年度、正職員の助産師による産前・産後ケア事業を始めた。これまで町の助産師は会計年度任用職員だったが、正職員とすることでケアを事業化しサポート体制を充実させた。町によると、市町村が正職員で助産師を採用するのは珍しいという。

町保健センターに勤務する助産師、金曽未来(かねそみく)さん(31)。帯広厚生病院を経て2022年度から町の会計年度任用職員の助産師として勤務し、母親の相談などを受けてきた。本年度、正職員として採用された。

保健センターで開かれている集いの場「赤ちゃんルームこあら」。6月14日は歯科衛生士による歯磨きの講話などが行われ4組の親子が訪れた。

生後8カ月の光正梨(ひまり)ちゃんと訪れた町内の種市琴美さんは「帯広まで行かなくてはと思っていましたが、身近な場所で金曽さんに乳房ケアをしてもらい、すごく助かりました」と話す。

町の産前・産後ケア事業は町民または里帰り出産の妊婦、産後の母子(子は2歳程度まで)、家族が対象。デイケアと訪問で予約が必要だが、無料で利用回数は無制限。この事業とは別に町外の助産院などの利用に助成する制度もある。

金曽さんは「身近に助産師がいることをもっと周知したい。安心して子育てができるようになれば。気軽に相談してほしい」と話す。

問い合わせは保健子育て課、電話015・572・2100へ。

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