出産サポートのハイヤー事業拡充 深川市が全額助成「妊婦さんの安心に」

陣痛が始まった妊婦を病院まで送り届ける出産サポート安心ハイヤー。車内にはバスタオルや防水シートが備えられている

陣痛が始まった妊婦を病院まで送り届ける出産サポート安心ハイヤー。車内にはバスタオルや防水シートが備えられている

【深川】市は、陣痛が始まった妊婦を、提携するタクシーで病院まで送り届ける出産サポート安心ハイヤー事業を拡充し、本年度からハイヤー代の全額助成を始めた。

事業は2017年度から始め、対象は市在住の妊婦。市と提携する音江ハイヤーに住所、氏名、出産予定日、出産予定医療機関などを登録しておく。陣痛が始まった際、事業所に配車を依頼すると、いち早く自宅に迎えに来て、登録医療機関に送り届ける。車内には破水に備えてバスタオルや防水シートが配備され、運転手は破水時の対応などあらかじめ助産師による講習を受けている。

これまでハイヤー代は自己負担だったが、市は本年度から、利用3カ月以内に領収書などを添えて市に申請すれば全額助成することにした。

市健康・子ども課によると、当初はタクシー会社3社と提携していたが現在は1社のみ。23年度までの年間登録者数は各年度6~18人で推移し、24年度は17日現在5人。制度開始からの利用は、18年度に深川市の自宅から旭川市の医療機関まで乗車したケースが1件あった。同課は「陣痛が始まった時、家族が不在のこともある。出産に臨む妊婦さんの安心につながれば」としている。

この記事に関連するタグ

2024
6/26
WED

Area

北海道外

その他